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TMU高大連携室スタッフ

Author:TMU高大連携室スタッフ
東京都立大学、高大連携室のブログ。イベント情報や、高大連携室でのできごとなど、活動記録を中心に掲載します。所属する教員・学生スタッフがそれぞれの視点からつづります。
E-mail:koudairg@tmu.ac.jp

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TMU高大連携室のスタッフブログ
~活動記録とお部屋でのできごと~
教育実習から感じたこと
 こんにちは。高大連携室院生スタッフの上野 琴久と申します。
 今は、大学院の数理情報科学専攻で数学(代数系)の研究をしています。将来は、中学もしくは高校の教師になることを考えています。
 教師になるためには、教員免許を取得しなければなりません。そのうえで、母校などに2~3週間教育実習をしに行きます。今日は、実習を通じて感じたこと、そしてそれを通じて今取り組んでいることを書きたいと思います。もし、先生になりたい人がいたら、読んでいただけたら幸いです。

 受け持つことになったのは中学3年生の数学でした。レベル別に分かれていて、一番数学の苦手なクラスを担当することになりました。内容は「相似な図形」です。以前から塾講師をやっていて、中学3年生に「相似」について教えたことも何回かありました。その経験を活かし、まず最初の授業で「相似」について説明しました。しかし、塾の生徒に対してはうまくいっていた説明が、その子たちに対しては通用しません。ポカンとした様子で、なんだかよくわかっていないみたいなのです。「2つの図形が相似とは、形を変えないで辺の長さを拡大、縮小して一致することだよ」とか説明したのですが、わかっていないみたいなのです。さらに、三角形の相似条件がなぜ正しいかを証明もしようとしましたが、それも手ごたえ無し。その後の反省会で、私の担当の先生に「もっと簡単でわかりやすい説明をするべき。拡大・縮小とか難しい言葉を使わずに」と言われました。その次の授業で「2つの図形が相似というのは、形が同じということだよ」と言い直し、しかも相似条件の証明はせずに演習を通じて相似条件を感覚的に身に着けさせようとしました。手ごたえありです。子どもの意欲も上がったのが目に見えました。

 ここで、大切なキーポイントは2つでした。1つ目は、「イメージしやすい簡単な説明」です。私が難しい言葉を使ったり、数学的な証明を試みたりすることで、子どもの理解の妨げになったり、意欲を削いでしまうような結果となってしまいました。それをせず、相似を「形が同じ」という簡単な説明に収め、イメージを付けさせる。そして、2つ目のキーポイント「豊富な演習」です。簡単な説明のもとで、例示をし、多くの演習をこなすことが子どもの理解、意欲を促します。ひょっとしたらいろいろな気づきも生まれるかもしれません。そういったことは積極的に拾い、授業に活かします。このプロセスは、授業を時間内に終わらせるのにも友好的だと実感しました。

 子どもが自発的に学べるようになるには教師はどのようなことをしたらよいでしょうか。例えば、発表や議論。どのテーマでどのタイミングでそれを取り入れるべきなのか。学ぶ内容について議論することなんて授業という機会でしかなかなか体験できないことです。休み時間は無駄話をしたり、外で楽しく遊んだりする時間になるでしょうし。その発表や議論のテーマづくり、展開などを考えることが私の1つの課題といえるでしょう。それと同時に、子どもの立場に立ったわかりやすい説明とは何かを考えることも重要です。数学が得意、好きな人のための説明になってしまってはいけません。あまり好きでない子どもも数学の世界に少しでも足を踏み入れることのできるような簡単なイメージしやすい説明とは何なのか。教材研究の上で子どもの反応を想像しながら考えていきたいです。

 以上が私の教職の体験談です。子どもの成長をこんな間近で後押しできる職業はなかなか他にないと思います。教師になりたい人がいたら、もしくは興味のある人がいたらぜひ参考にしてください。

 次の機会には、数学教育に焦点を当てるのではなく、学級、行事、学校生活などに焦点を当ててお話ししたいと思います。
 ありがとうございました。
 
 
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